第1回白山人類学研究フォーラム
ヨーロッパにおけるマイノリティ
――済州人のトランスナショナリティを中心に

東洋大学アジア文化研究所プロジェクト「境域アジアのトランスナショナル・コミュニティ
――エスニシティ・地域コミュニティ・教育


組織者:山本 須美子  (東洋大学社会学部)

□ 日時 2007年7月28日(金) 11:00〜17:00
□ 場所 東洋大学白山校舎 6号館1階第3会議室

□ 趣旨説明
 ヨーロッパ諸国は、第二次大戦後の産業復興のために、1960年代をピークに多数の外国人労働者を受け入れました。その数は、例えば現在イギリスでは総人口の約8%を占めるまでになっています。外国人労働者の多くは定住の途を選んだために、各国は多文化・多民族の共生をめぐって、様々な問題を抱えています。
 本研究フォーラムでは、日本では数少ないヨーロッパのマイノリティを研究対象とする人類学者が一堂に会し、最新のフィールドワークで得たデータを基に、現代ヨーロッパにおけるマイノリティ社会のダイナミクスについて論じます。EUの拡大・深化が進行している現在、ヨーロッパ各国のマイノリティをめぐる問題を比較検討することは、国民国家というヨーロッパ起源の政治的枠組みを内側から問い直し、新たな共同体構築の可能性を探る一歩になります。さらに本フォーラムでは、東南アジア研究者からのコメントをふまえて、国家とマイノリティの関係についての地域間比較に向けた展望を開きたいと考えています。

□ プログラム
 澁谷努 (東北大学文学研究科専門研究員) 11:00〜11:40
 「移民の地域活動にみる共生と葛藤」
 足立綾(東京大学大学院総合文化研究科博士課程) 11:40〜12:20
 「現代フランスと<ピエ・ノワール>―<セルクル・アルジェリアニスト>の活動からの一考察」

お昼休み(12:20〜13:30)

 石川真作(京都文教大学客員研究員) 13:30〜14:10
 「対話・承認・共生―ドイツにおけるトルコ系イスラーム団体の歴史―」
 木村葉子(名古屋大学大学院文学研究科博士課程) 14:10〜14:50
 「都市に共生するマイノリティ−祝祭組織の構成員からみるロンドン―」
 山本須美子(東洋大学社会学部) 14:50〜15:20
 「移民第二世代の学校適応とエスニシティ―イギリスの中国系移民の事例から―」

休憩(15:20〜15:40)

 コメント―地域間比較の視点から 15:40〜16:10 
 相沢伸広(日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター)
 奥島美夏(神田外語大学異文化コミュニケーション研究所)

 総合討論 16:10〜17:00

 【問合せ】
  山本須美子 yamamoto-s=toyonet.toyo.ac.jp(=を@にかえてください)
  長津一史   nagatsu=toyonet.toyo.ac.jp(=を@にかえてください)
 事務局  jinrui=soc.toyo.ac.jp(=を@にかえてください)


白山人類学研究会世話人
代表:松本 誠一
運営委員: 植野 弘子 長津 一史 山本 須美子
お問い合わせは、研究会事務局hakusanjinrui=mail.goo.ne.jp(=を@にかえてください) まで。
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