2006年度第5回研究会
Transnational family(跨境家族)小考
――海外韓人の事例などから

松本 誠一 さん(東洋大学社会学部)

□ 日時 2006年11月20日(月) 18:10〜19:40
□ 場所 東洋大学白山校舎 5304教室

□ 要旨 韓国の李光奎博士は日本ではとくに家族・親族研究により知られているが、各国の韓人移民に関する調査報告書を多く持つ。ソウル大を定年退職された後は、海外同胞財団理事長などの要職に就かれ、一貫して韓人支援活動に励んでおられる。李博士によれば、海外韓人人口は中国人・ユダヤ人・インド人・イタリア人に次いで5番目に多いという。2000年の著書ではその総人口として550万人を数え、別の研究者は最近では700万人に及ぶと唱えている。韓国から出移民は衰えを見せない。発表者はカナダをはじめ、台湾・東南アジア5カ国・ドイツの韓人社会を見てきて、演題のような事例に目を惹かれるようになった。本発表では欧亜の先行研究にも触れつつ、Diasporaとは異なる移民のありようを考えたい。

白山人類学研究会世話人
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