2007年度第1回研究会
ドーズ法(1887)時代の先住民
――チャールズ・アレクサンダー・イーストマン(1858-1939)(オヒエサ)による大地の記憶の継承

三石 庸子 さん(東洋大学社会学部)

□ 日時 2007年4月23日(月) 18:10〜19:40
□ 場所 東洋大学白山校舎 5101教室

□ 要旨
 イーストマンは、母方の祖父は白人であるが、サンティ(東という意味)・スー・インディアン(ダコタ)で、1862年のミネソタ・スー蜂起に加わり処刑されたと思われていた父が15歳の時に迎えにくるまで、逃亡先のカナダで伝統的な先住民の生活をしていた。その後父の要請で17年におよぶ教育を受けて、医者となった。当時のアメリカ社会でもっとも活躍した先住民の一人であったが、同化政策として悪名高いドーズ法を支持したなどの理由で批判され、80年代半ばまで先住民としての貢献を評価されることがなかった。イーストマンが平原インディアン最後の戦いの時期のアメリカ社会をどのように生きたのか、イーストマンが残した多くの著作の中から、ウーンデッド・ニーの虐殺(1890)など同時代を扱ったテクストを選び、その貢献を先住民文化伝統の中に位置づける。

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