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2008年度第5回研究会 |
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野生生物保全への地域住民の抵抗
――タンザニア・セレンゲティ地域における土地権利運動
岩井 雪乃さん(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター)
□ 日時 2008年12月15日(月) 18:10〜19:40
□ 場所 東洋大学白山校舎 5401教室
□ 要旨
アフリカには、野生生物を保全するための保護区が国土の10%以上を占める国が多数あり、これらは、基本的には植民地時代に導入されたものである。保全政策の初期に導入されたのは「原生自然保護」(protectionism, fortress conservation)という、住民を敵視して排除する政策だった。それが、1990年代以降は「コミュニティコンサベーション」となって、住民に配慮した政策へとシフトしている。
このような野生生物保全政策に対して、地域住民はどのように抵抗し、あるいは適応してきたのかを、タンザニア・セレンゲティ地域の事例から分析する。本質的には、帝国主義的資源支配の論理から脱却できない保護区のあり方を明らかにしつつ、そこで展開される住民による日常抵抗や、近年の土地権利運動から、アフリカにおける野生生物と人間の共存のあり方を展望する。
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代表:松本 誠一
運営委員: 植野 弘子 長津 一史 山本 須美子
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