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2008年度第6回研究会 |
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ロマ民族の音楽創作に見られる民族アイデンティティの創造
――オーストリアを事例として
滝口 幸子さん(お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程)
□ 日時 2009年1月19日(月) 18:10〜19:40
□ 場所 東洋大学白山校舎 5401教室
□ 要旨
ロマ民族は、ロマネス語とよばれる彼ら共通の言語を拠り所にまとまったエスニック集団である。彼らは、歴史・社会・文化的背景の異なるさまざまなサブグループで構成されており、音楽においても、ロマ民族全体に共通する「ロマ音楽」は存在しないと言われている。オーストリアでは、1980年代後半からロマの人権運動を中心とする動きが活発になり、彼らはロマ独自の文化を通したアイデンティティの復興を目指すようになった。本発表では、オーストリア在住のロマ音楽家の音楽創作に注目し、彼らが民族アイデンティティをどのように捉え、作品の中で表現しているのか考察する。
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