2010年度第1回研究会
韓国海女研究解読
――現実の海女から表象の海女へ

浦田三紗子さん(一橋大学大学院博士課程)

□ 日時 2010年5月17日(月) 18:10〜20:00
□ 場所 東洋大学白山校舎 5401教室

□ 要旨
  世界において潜水漁は西アジアから南太平洋海域まで広い範囲にわたって行われているが、女性が潜水漁に従事しているのは、韓国と日本のみである。中でも韓国海女は、それまで朝鮮半島部の南に位置する済州島を中心とした済州地方にのみ存在していたといわれる海女が、19世紀末から国内外への出稼ぎを開始し、半島部で潜水漁に従事していた日本の伊勢海女を駆逐しながら、日本や中国、ロシア沿岸にまでその活動範囲を拡げるという独自の歴史を持つ。
  本報告では、現実の韓国海女にではなく、韓国海女を表象してきた研究群に焦点を当て、それらのメタ分析を行う。諸々の研究を単なるデータとしてではなく、どのような研究者が、韓国海女を取り巻く現実の何を明らかにし、それをどのように解釈したのかという一連の実践プロセスとして読み解き、研究の中に埋もれていた分析手続きを可視化する。さらに、このように実践として読み替えた研究を、研究者が一個人として重ねてきた経験としても位置づけることで、研究者の人間性を回復する。これらの作業を通じて、各々の研究者が一人の人間として現実を生きる韓国海女とどのように関わってきたのかを照射すると同時に、今後の研究者が韓国海女とどのように関わっていく必要があるのか、考えてみたい。

白山人類学研究会世話人
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