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2011年度第3回研究会 |
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「戦後」から「復帰」にかけての琉球華僑社会
八尾祥平 さん(首都大学東京人文科学研究科博士後期課程[社会学])
□ 日時 2011年7月11日(月) 18:10〜20:00
□ 場所 東洋大学白山校舎 5304教室
□ 要旨
本報告では、第二次大戦後から沖縄の日本復帰前後にかけての時期の琉球華僑社会について、その社会構成や国府との結びつきを中心に分析を行い、その全体像を提示することを試みたい。琉球華僑社会は、沖縄の内部ではマイノリティーにすぎないものの、「戦後」の台湾と沖縄のおかれた複雑な状況を色濃く反映した社会構成をとり、単純に「台湾人」としてひとくくりにすることが極めて難しい社会であったことを明らかにする。その一方で、国府は「『琉球』は日本の領土ではない」という立場をとり、琉球との関係強化をはかるために、琉球華僑を用いて草の根レベルでも交流をすすめていこうと試みたものの、日華断交によってこうした動きは大幅に後退せざるをえなかったまでの経緯についても明らかにする。
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