2011年度第6回研究会
人々はイタコに何を求めるのか?

原 英子さん(岩手県立大学盛岡短期大学部国際文化学科)

□日時 1月16日(月)18時10分〜
□場所 東洋大学白山キャンパス 5304教室

□要旨
2011年3月11日におきた東日本大震災では多くの尊い命が奪われた。東北地方 には口寄せにより、死者の語りをきくイタコが存在する。震災から5カ月たった8 月は各地で犠牲者の初盆行事が執り行われていた。この時期、朝日新聞は、恐山 のイタコをめぐる記事を掲載した。8月16日の山形全県版の見出しでは「震災遺 族、イタコ頼りに」「口寄せで『肉親の言葉聞きたい』」「突然の別れ 喪失感 埋める思い」。近年は、心のケア、「癒し」を与える者としてイタコが注目され ている部分があるが、「伝統的」イタコの数は現在もう数えるほどしかいない。 口寄せは朝夜が明けるころから始まり、日が暮れてからも揺れるローソクの火の もと続いていく。これまで人々はイタコに何を求めてきたのか。そして現代人は 何を求めているのか。こうしたことをとりあげてみたい。

※終了後、白山近隣で懇親会を予定しております。



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