2012年度第3回研究会
「外国人集住都市」における宗教組織の役割
静岡県浜松市を事例に

高橋 典史さん(東洋大学社会学部)

□日時 6月25日(月)18時10分〜
□場所 東洋大学白山キャンパス 5403教室

□要旨
現在日本には多くの「外国人集住都市」を称する自治体が存在する。ただし、その大半は1990年の入国管理法改正以降に多数の南米出身の日系人労働者(とその家族)を受け入れた都市であり、その「外国人集住」の歴史は浅く、いわゆる大企業の「企業城下町」も少なくない。それゆえ、地方の工業都市が短期間のうちに急激な外国人住民の増加を経験したという点で、東京や大阪などの大都市とは性格が大きく異なっている。  本報告では、そうした「外国人集住都市」を代表する静岡県浜松市を取り上げて、地域社会において行政主導の多文化共生や国際交流の取り組みとは異なる領域において、外国人住民たちと接点を有している宗教組織(新宗教教団、カトリック教会)について考察を試みる。そして、地域の日本人住民と外国人住民とのあいだを架橋しうる存在としての各宗教組織の特徴を明らかにするとともに、そこに見られる諸問題についても指摘したい。

※終了後、白山近隣で懇親会を予定しております。



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