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The 6th Annual Forum, Hakusan Anthropological Society
第6回白山人類学研究フォーラム |
本研究フォーラムは、東洋大学アジア文化研究所/湾岸移民社会研究会
(科学研究費事業「『多外国人国家』における共生と分断」代表:細田尚美[香川大学]) との共催で行われます。 |
湾岸アラブ諸国における東南アジア出身の外国人労働者
――共生と分断の視点から――
□ 日時 2012年10月6日(土) 10:30〜17:00
□ 場所 東洋大学白山キャンパス 第3会議室(6号館1階)
(地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)
※最寄り駅までは右URLを参照(http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html)
※構内は右URLを参照(http://www.toyo.ac.jp/campus/hakusan_j.html)
□フォーラムの趣旨
グローバリゼーションの時代、湾岸アラブ諸国は新たな注目を集めている。
巨額のオイルマネーを使ってインフラ整備を行った後、経済の脱石油化の先端
産業を推進するなど、その躍進はとどまる様子をみせない。一方で、こうした経
済的躍進を支えているのは外国人労働者であり、一部の諸国ではコスモポリタン化や
国民のマイノリティ化もすすむなど、「多外国人国家」が出現している。
このような湾岸アラブ諸国の特徴をとらえるとすると、第一に、多様な国からの
外国人労働者が流入していること、第二に、かれらと国民との間に圧倒的な格
差があること、第三に、労働市場では外国人同士が国籍によって分断されてい
ることがあげられる。
本フォーラムでは、湾岸アラブ諸国および労働者の送り出し国双方におけるフィ
ールドワークに基づいて、東南アジアを中心とする外国人労働者がどのような局
面で他者と共生、あるいは分断するのかを分析する。第1セッションでは、湾岸ア
ラブ諸国において、国籍境界にそって分断された非融合型多民族社会が形成・
維持されている状況をファーニヴァルの複合社会論の視点から検討する。次に、
国籍や改装を超えて新たなつながりを形成する事例として、改宗する在湾岸フィ
リピン人労働者を取り上げる。第2セッションでは、家事労働者に焦点を当て、
はじめに「周縁化されたインサイダー、親密なアウトサイダー」とも呼ばれる
労働者と雇用主の権力関係を議論する。つづいて、フィリピンとインドネシアの両
政府が家事労働者の問題にどのように対処してきたかについて事実関係を整理
し、その送り出し政策の相違点を比較する。最後に、湾岸アラブ諸国と送り出し国
の間において構築されている、外国人労働者をめぐる国際レジームがいかに双方
の国内制度に影響を与えているのか、検証する。これらの事例報告を基に、フォー
ラム全体では、東南アジア出身の外国人労働者をとおしてみる、湾岸型の共生・
分断モデル構築をめざして議論を深めていきたい。
プログラム |
10:30-10:40 |
開会 |
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10:40-10:50 |
趣旨説明 |
渡邉暁子(東洋大学)
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10:50〜12:00 ◇セッション 1
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10:50-11:20 |
◆報告1 湾岸アラブ諸国のエスノクラシー
――複合社会論の視点から |
松尾昌樹(宇都宮大学)
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11:20-12:00 |
◆報告2 改宗する在湾岸フィリピン人労働者
――国籍・階層を超えた新たなつながり
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細田尚美(香川大学)・ 渡邉暁子(東洋大学)
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12:00-13:10 |
昼休憩 |
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13:10〜14:50 ◇ セッション 2
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13:10-13:40 |
◆報告3 自国民と外国人労働者の権力関係
――家事労働者と雇用主に関する考察
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辻上奈美江 (高知県立大学)
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13:40-14:20 |
◆報告4 「家事労働者問題」と送り出し社会
――フィリピンとインドネシアの比較
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石井正子(大阪大学)・ 平野恵子(お茶の水女子大学)
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15:55-16:10 |
◆報告5 コロンボからアブダビへ ――外国人労働者の保護をめぐる国際レジームの形成と課題
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堀拔功二 (日本エネルギー経済研究所) |
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14:50-16:05 |
休憩 |
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15:05-15:25 |
コメント
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黒木英充(東京外国語大学)
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15:25-15:45 |
コメント
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速水洋子(京都大学)
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15:45-16:50 |
ディスカッション
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16:50-17:00 |
閉会 |
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(18:00から懇親会)
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白山人類学研究会世話人
代表:松本 誠一
運営委員: 植野 弘子 長津 一史 山本 須美子
お問い合わせは、研究会事務局
hakusanjinrui=gmail.com(=を@にかえてください) まで。
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