2014年度第2回白山人類学研究会
神話の真実の在り処――ポリネシア・ツバルにおける憲章作成と合意の政治

小林 誠さん(日本学術振興会特別研究員PD)

□日時 6月23日(月)18時10分〜
□場所 東洋大学白山キャンパス 8305教室
       (地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)
       http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html        
□要旨
 ポリネシアのツバル・ナヌメア島において、神話は首長制を正当化するものとして重要な意味を持っている。そのため、首長制をめぐる争いが起きる度に、神話に多様なバリエーションが存在することが問題視されてきた。こうした状況に対して、首都在住のナヌメア島民は、「真実」の神話を書き記した「憲章」を作成することで、ホームランドでの争いを未然に防ごうとしてきた。本発表では、「憲章」がつくられていった過程とそこに書かれたテクストを検討し、いかに首都在住者が「真実」の神話に関する合意を形成しようと模索し、そして、それがホームランドにどのような影響を与えてきたのかについて明らかにしていく。


※終了後、白山近隣で懇親会を予定しております。



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