第7回白山人類学研究フォーラム
オルタナティブな交易を通じた小規模農家/生産者の支援
――当事者の視点からみる交易の意義


□日時 11月8日(土)13時00分〜17時30分
□場所 東洋大学白山キャンパス 第4会議室(9号館2階)
       (地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)
       http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html        

□フォーラムの趣旨
市場経済の進展がもたらす農業の大規模化は、おもに発展途上国の小規模農家や生産者の生活の場を脅かしつつある。こうした現状を踏まえて、国連は2014年を国際家族農業年と制定した。この「家族農業」という概念の曖昧さを批判することは容易だが、食料安全保障や栄養の提供という観点において、小規模な農業の重要性に注目が集まっていることは望ましいといえる。そこで、本研究フォーラムでは、大規模資本による農産物交易とは一線を画した、「フェアトレード」を含むオルタナティブな交易を試みる支援活動の事例を取り上げつつ、小規模農家の生業実践のなかにその交易の意義を見出したい。こういった試みが、いかなる意味でグローバルな大規模資本に対するオルタナティブを提示できるのか、そしてその限界はどこにあるのかを明らかにしていく。

【プログラム】

13:00-13:15 趣旨説明@ 箕曲 在弘 (東洋大学社会学部助教)
13:15-13:30 趣旨説明A 池上 甲一 (近畿大学農学部教授)
13:30-14:10 発表@ 箕曲 在弘 (東洋大学社会学部助教)
「ラオスにおけるコーヒー生産者協同組合に対する支援のゆくえ」
14:10-14:50 発表A 鈴木 紀 (国立民族学博物館准教授)
「ベリーズのカカオ産業:フェアトレードと歩んだ20年」
14:50-15:00 コメント:大野 敦 (立命館大学経済学部准教授)

15:20-16:00 発表B  坂田 裕輔 (近畿大学産業理工学部教授) →池上甲一 (近畿大学農学部教授)
「タイ山岳民族に対するフェアトレード実施の必要性と許容性」
16:00-16:40 発表C 市橋 秀夫 (埼玉大学教養学部教授)
「零細小農民にとっての自立論再考―フィリピン・ネグロス島における「民衆交易」バナナ生産者の事例をもとに」
16:40-16:50 コメント: 池上 甲一 (近畿大学農学部教授) →鈴木 紀 (国立民族学博物館准教授) 
16:50-17:30 ディスカッション

※本研究フォーラムは、オルタトレード研究会(科学研究費事業「フェアトレードによるインパクトの地域間比較:徳の経済を念頭に」(代表:池上甲一)との共催です。

※終了後、白山近隣で懇親会を予定しております。



白山人類学研究会世話人
代表:松本 誠一
運営委員: 植野 弘子 長津 一史 山本 須美子
お問い合わせは、研究会事務局hakusanjinrui=gmail.com(=を@にかえてください) まで。
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