2016年度第1回白山人類学研究会
バリ島の火葬儀礼の変容――新たな選択肢としての火葬場を事例として

小池 まり子さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニアフェロー、東京外国語大学非常勤講師、オープンアカデミー講師)

□日時 2016年5月16日(月)18時15分〜
□場所 東洋大学白山キャンパス 8305教室
       (地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)
       http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html        
□要旨
 本報告で取り上げるインドネシア・バリのヒンドゥー教徒の火葬儀礼は、先行研究において、ヒンドゥー教徒が属する慣習村の火葬/埋葬のための共有地で実施され、またその実施には膨大な経済的負担と労力が必要とされると言われてきた。 しかし、ヒンドゥー教徒のパセッという親族集団の組織が、経済的負担が少ない費用で利用できる火葬場を2008年末から運営し始めたことにより、従来の火葬儀礼のあり方に新たな変化が見られる。 本報告では、ヒンドゥー教徒の親族組織が運営する火葬場における調査結果から、ヒンドゥー教徒が慣習村と火葬場のそれぞれの場における火葬儀礼のあり方についてどのように考えているかを明らかにし、この火葬場が火葬儀礼を行う場として新たな選択肢の一つと なりつつあることを示す。



※終了後、白山近隣で懇親会を予定しております。



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