2016年度第6回白山人類学研究会
タイの民間医療をめぐる法的状況と治療師の実践

古谷伸子さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー)

□日時 2017年1月16日(月)18:15〜
□場所 東洋大学白山キャンパス 8305教室
       (地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)
       http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html        
□要旨
1980年代以降、タイでは知識人やNGOを中心にマッサージやその他の伝統医療が再評価されるようになり、1990年代に入ると保健省内に設置されたタイ医療研究所(後にタイ医療代替医療開発局)によって、伝統医療の制度化や普及活動が進められるようになった。そうした中央での動きと並行して、地方の民間治療師たちもまた、その実践を大きく変化させてきた。限定的ではあるが彼らの一部は公的保健医療の一端に組み込まれ、また各地で形成された治療師グループでの活動をとおして新たな知識と経験、クライアントを得ることとなり、活躍の場を拡大してきた。本報告では、そうした過程において、医療行為や薬の売買をめぐる法的制約も多いなか、治療師たちがそれらといかに折り合いをつけ、自らの正当性を確保しつつクライアントのニーズに応えてきたのかを明らかにする。



※終了後、白山近隣で懇親会を予定しております。



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