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2023年度第5回白山人類学研究会(対面・オンラインハイフレックス方式) |
ボツワナにおける中国産模造品と現地消費者の関係 ―経済的ダイナミクスと貿易政策の考察―
シゲンギン(訾 彦誾、Zi Yanyin) (立教大学)
日時:2023年10月23日(月)18:15~ (対面・オンラインハイフレックス方式)
要旨
中国製模造品は、グローバル市場で大きな存在感を示しており、ボツワナや南アフリカなどのアフリカ諸国でも広く流通しているが、同時に否定的な評判を得てもいる。
これらの商品は、(実際の品質にかかわらず)低品質で安価なものと見なされ、ボツワナでは低所得者の購買力を支えつつ、経済全体にまで影響を及ぼしている。
本研究は、中国製模造品がボツワナ社会のグローバル化の触媒として、どのように地域の経済発展を促進してきたかを明らかにするものである。
データは2011年から2015年の間に4回おこなったフィールド調査(計13ヶ月)で収集した。
また、その後のフォローアップ・インタビューは2018年と2022年にインスタント・メッセンジャー(WeChat)を通じておこなった。
ボツワナの模造品市場は、現地の消費者と中国の商品の間、そして国家の貿易政策と中国人商人との間のダイナミックな相互作用によって形成されている。
本研究では中国人商人が扱う商品の歴史的変遷(悪質商品から模造品、中国製ブランド商品、ボツワナ現地産商品まで)を明らかにすることで、戦略的な地域政策によって、
一見横暴で侵略的に見える外資を、地域経済と地域発展に貢献する方向に導くことができる、という可能性を示唆する。
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白山人類学研究会世話人
代表:長津一史
運営委員: 左地亮子 ゴロウィナ・クセーニヤ 山田香織
波佐間逸博 田所聖志
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